仕事への取り組み姿勢は、大きく3つに分かれている。
①仕事重視
②ワークライフバランス
③ライフ重視
私は、②のワークライフバランスが自分には最適だと考えていて、
それを社会に広めていきたいと思っているが、
予想以上に広まらない。
その理由の一つとして考えられるのが、
③の人を②に混同してしまっているからだ。
残業したくない
昇進したくない
休みはしっかり取りたい
家では仕事のことを一切考えたくない
仕事にライフの時間を割きたくない
仕事はお金を稼ぐためにしている
というのは、③のライフ重視の人の思考だ。
ワークライフバランスの人の思考とは全く異なる。
ライフ重視の生き方も尊重されるべきだし、
どの取り組み方が正しいとか、優れているとかはないが、
これをワークライフバランスだと言われると、
それは違うと言いたい。
そもそも、仕事重視の人とライフ重視の人は価値観が相反する。
家庭行事の直前に、緊急の仕事が入った場合に、
仕事重視の人は、家庭行事をキャンセルして仕事に向かうし、
ライフ重視の人は、緊急の仕事に対応せずに、家庭の行事を優先する。
ライフ重視の人が、仕事重視の人をみると、仕事人間で、家庭を軽視しているようにみえることがあるし、
仕事重視の人が、ライフ重視の人をみると、仕事への責任感が希薄であるように映ることがある。
価値観の違いは、ある程度理解し合えたとしても、埋まることはない。
(もちろん、違いがあることはいいこと)
ワークライフバランスでは、
仕事とライフ、このどちらかに偏重することなく、
どちらも高度なレベルでバランスよく、両立させることになる。
ワークライフバランスがライフ重視と明確に区別され、
それを達成するための本質的な議論が深まっていくことが、
普及には必須だと思う。